学びの重要性。

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ワタクシ、大学は出ておりませんので最終学歴としては高卒です。

高校3年の2学期に理系だったのを文系にしたのが敗因だと思っていますが(笑)

それはさておき、アラフィフともなると同級生のお子さんが大学進学している例もありまして、当時どんなんだったって話題が出ました。

ワタクシ個人としては、当時の進路指導はとてもイヤでした。なんせ部活と遊びしかやってこなかったのに、いきなりどんな道(就職先ね)がいいかと聞かれても判断材料がまるでない。無謀とも思いつつ、卒業生の話が聞けるタイミングで「理系に進んでも理系の就職できるのはトップ1割くらい」と聞いて、とてもソコに入る自信はありませんでした。もちろん、理系のどんな仕事をしたいかなど想像もしていません。単純に数学や物理のほうが得意だっただけです。

実際に社会に出て、最初の就職先である出版社にいた時は、「ああ、ちゃんと勉強したいわ」と何度となく思った記憶があります。仕事で必要に迫られて覚えたパソコンのソフトとか、必要に迫られて一夜漬けした知識とかの無力さみたいなものを強く感じていたわけです。ある意味、今も学びたいことは尽きないんですが(笑)

2年ほど前から、主に中小企業の方とお話する機会が増えまして、いろんなことを話しました。リーマンショックで約10年間、新規採用ができずに40代の社員の下が20代前半という状況でコミュニケーション上の問題が根深いとか、キャリアを積んできて部下の面倒もみているのに担当する仕事の量は一人でやっているころと同じかむしろ増えているとか、繁忙期をなんとか乗り切ったあと満足してしまって、毎年繁忙期の状況が改善されないとか。

この手の話題に共通しているのは、該当者ディスリに偏りがちだということですね。

「管理者が悪い」「やり方が悪い」「社長が悪い」「常識がわからないのが悪い」

言っている瞬間はちょっとは気分がいいかもしれませんが、傍から聞いているとその人との対立軸を作っているだけで解決する方向には進んでいないのがよくわかります。

「で、どうするといいと思う?」という質問をしても案外答えを持っていなかったり。

人を管理する立場の人を擁護する意味ではなく、現実として、その人達は管理者になるための訓練も勉強もしていない現実があるんです。

運転免許証だって座学と実技と両方で成り立っているんですが、人を管理することって企業にとってとても重要であるにも関わらず、学びが提供されていないことが多いんですね。比較的大きな組織のほうが研修制度を充実させていたりするのは、悪い方に転がった場合に被害が大きいからなのかもしれません。

最近のセミナーも、ただの講演よりも参加者が実際に参加するワークショップ形式が多いのは、そういうことに気づき、効果が高いからこそ取り入れられているのだと思いました。

パソコンは導入した台数分しか働かないし、最新を導入してもライバル社がもっといいものを導入したら負けるので競争力はありません。しかし、人は学べばバージョンアップしていきますから、「企業力=人材力」だし、「人材<人財」だと強く思います。

ワタクシも一般社団法人・日本コミュニケーション機構のコミュニケーション講座を初級・上級と学ばせていただきましたが、実技と座学の両方がしっかり取り入れられていて、誰でもしっかり学べると感じました。人のパフォーマンスを上げるには、それ相応の学びを準備することが大切だと思います。