オープン予定が無期延期?

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飲食店にも、とても大きな影響を及ぼしているコロナウイルス。先日、オープン予定の浜焼きの店で店長になる予定だったという人とお話する機会がありました。

彼は新しい店を切り盛りするためにそれまでの店長の仕事を引き継ぎ、これからオープンさせる店の準備に走り回っているところだったそうです。

テレビに映し出される中国の惨状を観つつ、本人も「日本はさほど影響は出ないだろう」と対岸の火事くらいにしか思っていなかった。ところが、ふたを開けてみれば店のオープン準備も早々に計画がストップ、仕事が目の前からなくなってしまいました。

コロナウイルスの初期報道では「気温が上昇すれば自然に収束する」と言われていたものの、世界的な感染分布をみてみると、アフリカの南の方まで感染が広がっている。つまり、気温の上昇とともに収束する、という考えは間違いだと感じ、急激に不安に襲われたそうです。

ワクチンはいまだなく、日本でも感染が進む。この状況を受け、所属する会社の許可を得て、派遣バイトを始めた彼。しかし、どんな業種であっても人が集まる場所で感染者が出ればすぐに業務が止まってしまうため、不安な毎日。

幸い、今派遣されている仕事現場は今のところ影響はなく、ひとまず1か月の短期と希望を出している。3月も後半に差し掛かり、コロナウイルスの収束はめども立っておらず、来月以降も派遣できないかと交渉しているという。その派遣先はちょうど春先が繁忙期で、例年なら4月も人手不足ではあるのだが、100名以上が働き、外部との接触もある職種なため、本人としてはいつ感染者が出てもおかしくないと感じている。

自分の生活を守るためにも、派遣先に感染者が出ないよう祈る毎日だそうです。

驚いたのは、その派遣先がコロナウイルスの影響に対してあまりにも無関心なこと。毎日朝礼をしているが、感染予防の啓発や近隣での感染者情報などはなく、まるで何事も関係ないがごとく業務が始まっているという。感染者数では上位の愛知県の企業なのに、である。

願わくば、1日も早くコロナウイルスの猛威が収束して、彼が担当する浜焼きの店にも食べに行けるようになってほしいです。