要するに「絞る」こと。

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実は、過去にもフリーランスの編集者として活動していたころ、屋号を「エクスプレス」としていた時期があります。

日本では「特急」という意味合いが強かったんですが、調べてみると「絞る」という意味があり、ああ、これだなと即決したのを覚えています。

編集という仕事は、記事を書くのではなく、写真を撮るのではなく、「受け取る人にとって、どう面白く、どうかわりやすくするか?」に集約される。予算がないこともあって、記事を書くのも写真や映像を撮るのも自分でやっていたんですが、メインはあくまでも編集。あまたある情報を絞って、組み立てる。

そんなころから早20年近く経ちまして、この絞る要素がさらにさまざまな職種にも求められうようになったと痛感します。携帯電話、いや携帯端末の窓口とか、保険屋さんとか、なんなら自動車屋さんでも、さまざまな買い方があり、どれが買う方にとっていいのか、損得や価値観を提案できなければならない。ある意味、みなさんコンサル業ですね。

実は、食材の調理方法とかお酒の飲み方とか、そういったものは、価値を提案され、それを受け入れる土壌ができているように感じるから不思議ですね。

企画というと、とかく映像や音楽、マーケティング業界のものととらわれがちですが、実は根っこは「成し遂げたいことや問題解決のお手伝い」なのです。戦でいえば策士でしょうか。

それこそ、「これを売るにはどうしたらいいのか?」から職場改善、イベント提案、映像の活用方法、求人の方法など、かなりのノンジャンルっぷりです。もともと広く浅くが好きなこともあり、実はノンジャンルっぷりが気に入っています(笑)

今の世の中、しっかり絞り込んでやらなければ、本当に必要なことができないようになっています。安易に検索した結果を鵜呑みにして失敗した例をいくつも聞いていますし、企画するワタクシのような立場ではなく、企業側の担当者に求められることは年々高くなっているとも感じます。

ワタクシとしても、今後も今まで以上にしっかりと絞ることを念頭に頑張ろうと思います。