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もともとは写真のようにトラックに採用されている、いわゆる「坂道発進で後ろには下がらないので安心してくださいな」システム。

最近では乗用車にも採用されるようになりました。

いいですよねぇ、後退しないシステムなんて。ぜひとも企業にも導入していただきたいシステムです(笑)

具体的には、スタッフ間のコミュニケーションのスキルアップがこれに一番近いと思います。言葉のやり取りやコミュニケーションで起きる不具合で人が辞めてしまうことはとても多いと思います。特に最近は、かつてのように思ったことを発言しあうことが減っていますので、会社を辞めていく人はほぼ本心を明かさないとさえ感じています。

よく例に出すのが喫茶店。常連さんに粗相をしてしまったスタッフがいたとします。常連さんはスタッフをしかりつけたり責任者にクレームをつけたりしますが、また来店します。スタッフが悪いところを改善したのが見て取れるとちゃんと褒めてもくれます。それが今では、スタッフが粗相をするとお客さんは心の中で「この店、ないわ~」と思い二度と来店しない。もちろん店側にクレームを伝えることもありません。さらには店の外やネット上で「あの店さあ、」などと店批判をして、店側の知らぬところで想像以上に評判を落とす羽目になることもあります。

「新しく人は入るが続かない」

「会社として頑張りどころなのに、スタッフの協力を得られない」

こんな症状が出ている場合、案外スタッフ間のコミュニケーション能力の低さが根本的原因なのかもしれません。

人が会社を辞める理由は、案外スタッフ間の考えなしの言動や相手を思いやらない対応が多いように感じます。それも、原因を生み出している本人は、自分が原因だとは気づいてすらいないことも多いでしょう。

企業が後退せずに済むには、コミュニケーションスキルの底上げが最も効果的だと思います。コミュニケーションがしっかりとれていれば、これまでは問題にすら浮上しなかったことをちゃんと問題としてとらえて対応できるからです。

現状の業務上の問題洗い出しとその対応策。新人研修のありかたや内容。この二つを考えても、個人の線引き「これくらいわかるだろう」ではなく、「ここまでしっかりしていれば誰でも理解できるだろう」という線引きに変化していきます。

昨年から少しずつですが、コミュニケーション講師の方とお話する機会が増えています。話を聞けば聞くほど、企業でも、飲食店でも、個人事業主でもスポーツ選手でも、人間社会でお仕事をするすべての人に通ずる重要なノウハウだと思います。