想い出を、映像で残す件。

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今日は、ピアノ発表会の記念DVDの打ち合わせでした。

音楽や映像を扱う企画制作会社としては、年間通じてこういう依頼もあるのですが、たびたび予算的な相談が多いので、ここで整理してブログにも書いておこうと思い立ちました。

記念でDVDを作ってほしいという人にとっては、1枚当たりの単価が最も気になるでしょう。基本的なボリュームで言いますと、下記のような感じになります。

 

[発表会DVDの例]

・DVD1枚当たり5,000円(税別)

・総枚数25枚以上(50枚を超える場合は単価下げあり)

・ロケは1日完結。パッケージも簡素に留める

・編集も余分な部分のカットのみ。CGなし。演出も簡素に留める。

 

もちろんこれよりも安くやるという個人の方もいらっしゃると思いますが、実際に動いている人件費ベースで計算すると、これより安くするならそれ相応の理由が必要なんです。同時に複数の制作依頼をもらうとか、年間で複数回の申し込みをいただくとか。

単純に、打ち合わせ、ロケ、編集、DVDオーサリング、納品と、すべて人が動くわけですから、仮に10名で1枚当たり3,000円では、すべてを1人でこなしたとしても大赤字です。また、撮影をプロ用ではなく民生用のカメラを使用すると、長時間録画の場合はデータファイルが分割され、編集するときに「プチッ」とつなぎ目に雑音が入ったりしますので、基本的にはプロ用のカメラが必要になります。音楽系の発表会であれば、音質にもこだわられる場合は別途業務用マイクが必要ですし、現場があまりにも暗い場合は照明を追加することもあります。

もうひとつは、再発行の問題。デジタルデータなので突如まったく観れなくなることも考えると、マスターを作るなり、編集データを保管しておくなりして再発行できるようにしておかないと、いざというときにもう手に入らないのはとても残念です。

安い業者、あるいは個人に頼んでいると、バッティングして発注できなかったり、急に値上げされたり、一方的に辞めてしまわれて困ったり。過去にも相談として話が来た例があります。会社であれば、いざバッティングしても外部に多くのつながりを持っているので、最悪外注に出してでもやることができますし、そのことも想定したうえでの価格設定なのです。お客様に迷惑をかけないことは、プロとして当然ですから。

音楽の発表会、演劇、また自動車やバイクのツーリングやミーティングイベントなど、想い出をDVDに残すのは、いまや当たり前になりましたので、今後はなるべく柔軟にお受けしようと考えています。

 

◇お問い合わせ

株式会社アースウイングミュージック

担当/内藤

Tel.052-735-3177